
わたしが無職だったころの生活費は、一か月6万円程度でした。
再び無職に戻った時に忘れないように、その内訳を書き記しておきます。
家賃22000円
食費15000円
水道費2500円
ガス・電気代6000円
インターネット・携帯電話料金3000円
被服・消耗品費1000円
耐久消費財2000円
社会保険2000円
その他(娯楽費等)0~6500円
計約60000円
家賃:22000円
家賃は無職生活にとって、最大の出費です。したがって健康で文化的な無職生活を送ることができるかは、家賃を以下に抑えるかということにかかっているといっても過言ではありません。
私が無職時代に住んでいた(就職してからも大して変わらないような部屋に住んでいるのですが)場所はとある地方都市で、ワンルームの家賃が2万円台というのは珍しくありませんでした。
東京以外であれば、一人暮らしの家賃を2万円台で納めることは可能だと思います。家賃以外にも注目すべきポイントは以下の通りです。
①洗濯機置き場がある
洗濯機を置くことができなければ、一回数百円をかけてコインランドリーに通うか、高度経済成長の恩恵を捨て去って手で洗濯するかの二択を迫られます。
②都市ガスである
プロパンガスは都市ガスに比べ、価格が高くなりがちです。ガスの使い道は主に料理とお風呂です。特に冬場にお風呂に入るようになると、巨額のガス代がかかるようになります。
都市ガスが引いていないような田舎だと、家賃は安くともガス代と交通費でトータルのコストが膨らむことがあるので注意が必要です。
貧乏セミリタイア界の巨匠である「人生よよよ」先生は家賃1万円の田舎に移住し、プロパンガスの物件にもかかわらず「ガスを契約しない」という衝撃的なイノベーションを生み出し、セミリタイア技術の進歩に大きく貢献されました。
しかし、私はできれば冬は暖かいシャワーを浴びたいと思います。
③マンションの管理が最低限機能している
これは意外と盲点になります。家賃が崩壊するような地域で、おんぼろマンションだと大家さんも管理会社さんもあまり儲からないので、マンション管理のやる気がなくなりがちです。
また、家賃が安いということはそれだけお金のない人が集まってきます。時間がたくさんあって年中ぽやぽやしている無職はともかく、働いているにも関わらずお金のない人というのはイライラすることが多くなります。
さらに家賃の安いマンションには年金暮らしで身寄りのないお年寄りや、生活保護の方も多くなります。こういった方は病気や老化で体の自由が利かず、どうしても荷物の整理やごみの処理が困難になりがちです。
結果、ロビーや廊下にごみが散乱したままになっている、ごみをため込んだ隣室から虫が侵入してくる、なんか怖い人がしょっちゅうたむろしている、大音量でテレビを流している人がいる、トイレやエアコンが故障してもなかなか直してもらえない、などの不都合が発生することがあります。
そのため、部屋を借りる前には面倒でも必ず内覧をさせてもらい、廊下にごみが放置されていないか、明らかに怪しい隣人はいないか、爆音でテレビを流している人がいないか、近くにこわいお兄さんが集結するスポットはないかといった点をチェックする必要があります。
リタイア候補地
家賃が安く、そこそこ便利という点でリタイアしてから住みたいと思っている場所は次の通りです。
・北海道札幌市(寒さに耐えられれば)
このほかにも、スーモなどで探せばリタイアに適した場所はたくさん見つかります。大都市の端っこか(なるほどこのようにして大都市の隣にスラム街が形成されるのですね)地方都市ぐらいの規模感の地域がよさそうです。
注意:退職前に部屋を契約すること
無職になると、途端に賃貸住宅を借りる難易度が上がります。
家賃2万円のマンションで滞納する人なんていなさそうですが、逆に月2万円の家賃すら払えないという人はまず間違いなく引っ越し代も払えないし、真面目に働く気力もありません。
大家さんサイドからすると家賃滞納に自信ニキをひとたび入居させてしまえばいちいち嫌な思いをして催促し(実際にするのは保証会社の人ですが)、裁判を起こして退去させる手間と費用が発生し、儲からないどころか家賃何か月分にも相当する損失が発生します。
そこで、家賃を払えなさそうなひとは何よりも入居の段階ではじくことが大切になってきます。
家賃を払えなさそうな人の代表格といえば、無職に決まっています。
会社員であれば毎月給与が振り込まれますし、いざとなれば給与口座に差し押さえをかけることもできます。
年金暮らしのお年寄りであっても、毎月一定のお金がほぼ確実に振り込まれるという点では同じです。
生活保護の人も毎月住宅扶助がでますので、無職より信用度で勝るどころか大家さんにとってはありがたいお客さんです。
そこで、会社を辞める前に何としても部屋の契約を済ませる必要があります。
最近は無職でも問題なく部屋が借りられるという話も聞きますが、ホームレスになるリスクは極力排除するに越したことはないでしょう。
おわりに 家賃を制する者はリタイア生活を制する
家賃を安くあげることができれば、すでにリタイア生活は半分成功したようなものです。
私はおんぼろマンションで暮らそうと思っていますが、無職でも肩身が狭くない場合は実家で暮らしたり、あるいはサバイバル精神のある方なら山奥で小屋を作って暮らせばさらに家賃を削減できるでしょう。