ハイドロポンプが当たらない

資産3000万円、生活費月7万円の貧乏リタイアを目指すブログです。

貧困妄想とのつきあい

やった!ただ飯にありついたぞ!

 

 

 

面倒な仕事を全て来週にぶん投げて、ゴールデンウイークに突入しました。

連休明けの筆者「おいなんでこんなに仕事が溜まってるんだ😡先週の自分か許せない」

しかし連休というのは休みの前日が一番楽しいのです。

 

無職になれば毎日が土曜日となり、ゴールデンウィークなど別にありがたくなくなります。

むしろ人混みが嫌いな無職にとって、祝日のメリットはサラリーマンの友人と遊べるくらいしかありません。

なんなら町にちゃらちゃらした若者や、りゅうとした身なりの紳士、輝くような笑顔を見せる家族連れが増え、

なんとなく自分たちのテリトリーが侵略されているような気分になります。

しかし筆者は今は立派な社会の歯車、押しも押されぬ賃金労働者ですから、

つかの間の安楽を噛み締めたいと思います。

 

 

 

キャラメルフラペチーノは貴族の飲み物

 

再就職してからかなりの年月がたち、徐々に自意識が無職からサラリーマンへと変わってゆくのを感じます。

かつての筆者はドトールベローチェ以外の喫茶店に入ることはまずありませんでしたが、

最近は堕落がすすみ、平気でスターバックスでコーヒーを飲むようになってきました(しかもチョコレートスコーンも食べる)

生活レベルは上げないに越したことはありません。

ずっと貧乏なら状況に慣れ、それほど意識せずに貧乏暮らしができます。

一方、一度ぜいたくを覚えると生活レベルを下げるのには大きな苦痛を伴います。

経済学ではこのことをラチェット(歯車)効果といいますが、難しい言葉を使わずとも、セミリタイアラーにとっては常識でしょう。

 

財布の紐がゆるむ条件

一般的に、個人の支出はその資産もしくは収入によって決まるとされています。

つまり収入や資産が多い人ほど、お金をたくさん使うということです。

しかし筆者の実感では、生活水準は収入や資産のレベルではなく、心理的な安全性によって決まります。

つまり、死にそうになりながら働いているとき、心は追い詰められています。

上司に詰められ、顧客のクレームと現場の板挟みになっているとき、脳はこれが命の危機だと判断します。

私たちの脳が数十万年かけて適応してきた狩猟採集、あるいは農耕時代では権力者に嫌われ、集団から排除されることは餓死、もしくは殺害を意味したからです。

不機嫌な顔の上司に「このプロジェクトの進捗どうなってんの?🤨」と詰められているとき、

筆者の脳の一番原始的な部分は、

殺される!殺される!このままでは殺される😭!

と全力でアラームを流しています。

そんな日常を送っていると、とにかくリスクを回避し、食料=お金を貯め込もうとするようになります。

そして必死の思いで職場という戦場から逃げ出したあとしばらくは、極端な節約を自らに課すようになります。

 

異常節約グランプリ

実際、著名なセミリタイアラーには一般常識からすると異常(褒め言葉)な節約エピソードがつきものです。

ブログやSNSのエピソードは多少盛っているということもあるでしょうが、そうした節約方法が共有されることで、後進のセミリタイア志望者たちの参考となります。

 

ガスを契約せず、夏は水シャワー😭、冬は濡れたタオルで体を清める(人生よよよ先生)

・150万円の戸建てを購入して住む。トレッキング中にお腹が空いたのでお供えされていた食べ物を食べる(「銀魂」の主人公かな?😅)(御厨鉄さん)

 

筆者も先達には及びませんが、無職だった頃には

・穴の開いた靴下をはく

おもちゃ屋さんに開店前から並び、ポケモンカードを購入してメルカリで転売する

・キャベツと白菜は一番外側の葉っぱまで食べる 

・全国旅行支援を利用してホテルに実質プラスで宿泊し、さらに朝食バイキングで1日分暴食し、さらに使い捨てのアメニティを自宅に持って帰る

などの今から考えるとかなり人間の尊厳が試されるような節約を行っていました。

なにごとも、初めては怖いものです。

とくに初めて無職になったときなどこのまま飢えて死ぬかもしれないと本気で思っていたので、恥や外聞を気にしている暇などありませんでした。

 

 

おわりに 飽食の国

 

何度か就職と退職を繰り返しているうちに、貧困妄想は薄れていきます。

現代日本は極めて豊かな社会であり(少なくとも今のところは)、餓死などしようと思ってもできないことがわかるからです。

全国どこでも、コンビニやスーパーに行けば美味しそうなお肉や野菜、お菓子が山と積まれています。

商品棚には鍵はかかっていませんし、銃を持ったガードマンもいません。

これは飢えたおじさんや怖いお兄さんが略奪してこない社会が前提になっています。

極論ですが会社をクビになり、詐欺にあって全財産を失い、難病で働けなくなったとしても、日本には生活保護があります。

生活保護の受給額は一等地であれば約12万円、しかも医療費も税金もかかりません。

月12万円あれば、一日4000円も使うことができます。

今なお世界中では一日2ドル(300円)以下で暮らしている人が何億人もいることを考えると、これは驚異的な金額です。

しかもそのような貧困地域には飲める水道水も、国民健康保険もないどころか、レジャー感覚で強盗してくるギャングとか、「民主主義?なにそれおいしいの?🥱」レベルの政治家までついてきます。

現代日本に生まれたという幸運に感謝しつつ、労働とのちょうどいい距離感をはかりたいところです。

 

 

 

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