【ランクバトル・立ち回り】カジリガメを展開できる場合
脱出カジリガメを展開できる場合とできない場合について、自分のメモを兼ねてまとめたいと思います。
【はじめに】
だっしゅつボタンを使った天候パーティの基本的な選出は以下のようになります。
①天候エース(例:カジリガメ)
②天候起動役(例:ニョロトノ)
③初手様子見+スイーパー(例:ゴリランダー)
この場合、理想的な立ち回りは以下のようになります。
①初手で様子見。有利対面なら素直に攻撃
②不利対面になったら、天候起動役に交代
③天候起動役が攻撃を受け止め、脱出。天候エースを繰り出し、上から高火力で攻撃
④天候が切れたら、再度天候起動役を繰り出す
⑤天候エースが倒れたら、スイーパーで残った敵を倒しきる
【知りたいこと】
脱出天候パーティは天候起動に一匹使うため、天候エースへの依存が大きくなります。よって、勝敗は天候エースがどれだけ相手を倒しきれるかにかかってきます。
では、雨が降っていればカジリガメが勝てる相手はどのくらいいるのでしょうか。また、雨が降っていても勝てない、つまりカジリガメを出してはいけない相手とは誰なのでしょうか。
シングルバトルを想定し、8/3(シーズン9初期)の使用率上位30匹について整理してみます。
【勝てる】
・エースバーン
エースバーンがソーラービームを覚えなくて本当によかったです。
いかくが入っているとダイロックを耐えられます。
・ウーラオス(いちげき)
ダイマックスするとダイナックルの威力がインファイトより下がるので一撃でカジリガメを倒せませんが、ダイマックスなしではダイストリームを耐えません。
上を取っているのでダイロック連打。
・ハッサム
・マリルリ
・オーロンゲ
【互角・型による】
・ドラパルト
・ポリゴン2
ダイマックスをすることが少ないポケモンのため、勝てる場合が多いです。
ダイアースでとくぼうがあがるため、C特化ジバコイル@こだわりメガネの10まんボルト/@じしゃくのダイサンダーを耐えます。じゃくてんほけんは無理。
・ラプラス
ばかぢからがある場合は突破の目があります。なければ無理。
【勝てない】
・ゴリランダー
絶対に勝てません。
・ウーラオス(れんげき)
・パッチラゴン
はりきりダイサンダーで一発。
【結論】
シングルバトル使用率上位30匹に対する有利不利の数は以下の通りです。
勝ち:17
互角:9
負け:4
こうしてみると、使用率上位のポケモンに対し、雨下で無償降臨に成功していれば互角以上に戦えることが分かります。
そして、明らかに勝てない相手は、ゴリランダー、ウーラオス、パッチラゴン、キングドラです。
ばかぢからがない場合、ナットレイも突破は困難です。使用率は高くないですが、弱点を突けない草タイプ(フシギバナ、カットロトム、モロバレル、ロズレイド)、有効打のないちょすい・よびみず持ち(ニョロボン、トリトドン、ガマゲロゲ、ヌオー)も無理と思った方がいいでしょう。
これらのポケモンが選出画面でいた場合は、カジリガメをそもそも出さない方がいいと考えています。脱出雨においてはカジリガメを通せるかが勝敗の分かれ目であり、カジリガメを早い段階で止められてしまうと勝ちにくいためです。
【おわりに】
現在のパーティでは、カジリガメが苦手とするくさタイプ・かくとうタイプに圧力をかけるためにトゲキッス、みずタイプ対策としてゴリランダーを入れています。この2匹は雨下で上を取られるキングドラにも強いです。
パッチラゴンへの対策が薄いため、上手い対策を考えたいところです。
長くなりましたが、読了ありがとうございました。
【シーズン9・マスターボール級】すいすいカジリガメ(ゴリランダー多すぎ)
シーズン8に引き続き、カジリガメといっしょにマスターボール級に到達しましたのでパーティを公開させていただきます。
【パーティ】
以下のとおりです。シーズン8から若干の改良を加えています。
【メンバー】
カジリガメとニョロトノは前シーズンと同じですので、割愛します。
・ゴリランダー(いじっぱり、努力値HA)
前シーズンではこだわりハチマキを持たせ、ひたすらグラススライダーを打ち続ける凶戦士として戦っていましたが、あまりにもゴリランダーが多いせいか草技の通りが悪いパーティが多いため、技の打ち分けができ、かつグラススライダーの威力も底上げできるきせきのタネを持たせました。
こだわりハチマキのような超火力はありませんが、有利対面で剣の舞を詰んだり、とんぼがえりであくびループから逃れたりと便利に立ち回ることができます。
ポリゴン2やドヒドイデ、アーマーガア等の耐久ポケモンに圧力をかける役割です。パーティに弱点が多いこおり、でんき技の一貫を切る役割もあります。
持ち物はこだわりメガネやじしゃくのときもありましたが、とくせいのアナライズにより十分な火力があるため、特殊相手に役割を果たせるとつげきチョッキに落ち着きました。
上から弱点技を打たれると一発で倒れてしまいますが、高火力とボルトチェンジの存在から、サイクル戦に強いポケモンです。現環境ではてっぺきボディプレスという考案した方の頭の良さに驚くような型が流行しており、警戒してナットレイが出てこないのもいい点です。
ゴリランダーのグラスフィールドにより、4倍弱点のじしんを緩和できるのも好相性です。なお、当然のごとく相手のゴリランダーは10まんばりきを打ってきます。
・ドラパルト(いじっぱり、努力値HAbs)
HAベースのりゅうまい型、努力値はH236-A172-b68-d4-s28です。めずらしく努力値調整をしていますが、これはYOUTUBEでポケモン動画をUPされているあみゅさんという方の動画から数字を拝借したためです。意図としては最速ミミッキュ+4、残りはなにかを耐える調整のはずですが忘れてしまいました。
耐久に努力値を裂いたことで、サイクル戦での繰り出し性能が上がりました。Aも十分あるため、ある程度サイクルを回した後に隙を見てりゅうのまいを積み、全抜きをはかるという戦い方になります。
命中威力安定のドラゴンアローは、げきりんとドラゴンクロー、ドラゴンダイブくらいしか選択肢のない他の物理ドラゴンポケモン垂涎の技です。この技をガブリアスやボーマンダが習得しないことを願っています(ドラメシヤを発射できるのは親であるドラパルトだけでしょう)。
持ち物は場持ちをよくするためのたべのこしです。ゴーストダイブとの相性もいいです。ゴーストダイブは相手のダイマックスターンを避けることも可能な技ですが、1ターン隙を見せることも事実なので、できればシャドークローを覚えて欲しかったです。
カジリガメの天敵であるゴリランダー、ウーラオス(れんげき)をダイジェットの起点にするのが役割ですが、その耐久と有利対面でのわるだくみ、不利対面であってもじゃくてんほけんの存在により、大抵のポケモンを起点にします。
今シーズンで初めていっしょに戦いましたが、使用率上位に入るのも納得の強さでした。カジリガメを好んで使っている立場からすると、初手トゲキッスはむしろありがたい(ニョロトノバック→雨を降らせて脱出→ダイジェットを積まれていても上からダイロックで一撃)のですが、カジリガメに出会うこともなく(仮にパーティにいてもこちらにゴリラ狂戦士がいるため出てこられないと思いますが)、初手から3縦することもしばしばありました。
すいすいカジリガメ以外で確実にトゲキッスを止められるポケモンは、ヒートロトム、ドサイドン、ストリンダー、そしてバンギラスくらいしか思いつきません。特に砂下でとくぼうが驚異的な数値に達するバンギラスはトゲキッスの天敵ですが、相手チームの選手にとびひざげりをかましてくるサッカー選手が大量にいるため、個体数は多くありません。
【選出】
・基本選出
何か+ニョロトノ+カジリガメ
基本的な雨選出です。初手で様子見をし、不利対面になったらニョロトノが代わりに殴られて脱出し、カジリガメを展開します。
・裏選出
相手にゴリランダーかウーラオスがいた場合の選出です。初手有利対面に恵まれた場合はわるだくみを積み、裏から出てきたポケモンをダイジェット+じゃくてんほけんで無理矢理突破して試合を終わらせます。
初手が不利対面だった場合はジバコイルを中心にサイクル戦を行い、トゲキッスを展開できる場面を探します。
【おわりに】
ゴリランダーの大量発生により、草弱点のポケモンには厳しい状況が続いています。快適なすいすいライフが実現する見通しは当面なさそうです。
ナットレイがゴリランダーから草枠の覇権を奪い返す日を待ち望んでいます(そうなったらカジリガメにばかぢからを覚えさせます)。
読了ありがとうございました。
【シーズン8・マスターボール級】すいすいカジリガメ
カジリガメを軸にした雨パーティの構築記事です。
【パーティ】
以下のとおりです。使ってもらえると嬉しいです。
【メンバー】
・カジリガメ(努力値AS)
構築のエース。後で紹介するニョロトノに雨を降らしてもらい、雨下のアクアブレイクで高火力を押しつけます。
現環境で雨エースとして有名なのはキングドラ、次点がルンパッパです。それぞれ強みと弱みがあるのですが、カジリカメの長所は高い攻撃、そして一貫性の高い岩技を一致で撃てることです。なお、ダイロックを撃つと天気がすなあらしになってしまいます。やむなし。とくぼうが1.5倍になる、タスキをつぶす等のメリットもあります。
技構成は一致技2つに、ドヒドイデに打つじしん、つるぎのまいはダイウォールになるほか、耐久ポケモンの前で舞って突破します。
大昔からいる脱出ニョロトノ。カロス地方ではキングドラやオムスターの相棒として、何百回もガルーラに殴られては脱出することを繰り返してきました。
同じくあめふらしのペリッパーに対する優位点は、4倍弱点がなく、特殊耐久が高いため一発で倒れないこと、アンコールとほろびのうたで積みポケモンに強いことです。逆に、アタッカーとしての性能はぼうふうを使えるペリッパーの方に分があります。
雨下のねっとうは意外に火力が出ます。ハイドロポンプは肝心なときに当たらないので、ねっとうかなみのり推奨です。
・ゴリランダー(努力値HA)
とくせい「グラスメイカー」を取得して、一気に環境の中心に躍り出たゴリラ。こだわりハチマキを持つことで、並耐久の相手であれば確定1発にできるだけの火力があります。
草技は半減が多いですが、現環境ではエースバーンの対策として水タイプ、トゲキッスやギャラドスの対策として岩・電気タイプが多いこと、鋼タイプの主流がドリュウズであることから、通りは底まで悪くないです。
グラススライダー、はたきおとす以外の技構成はいろいろあります。対面操作ができるとんぼがえり、壁構築の邪魔をするかわらわりを搭載しています。ハチマキ型であればウッドハンマー搭載もありだと思います。
・エースバーン(努力値AS)
ゴリランダーとともに、夢とくせいの解禁によりトップメタと化したサッカー選手。全世代で「へんげんじざい」を活用して活躍したゲッコウガと同じようなスピード、技範囲に加え、ダイジェットによるすばやさ上昇、高火力な格闘技、特殊型の存在により極めてタイプ受けの難しいポケモンです。
いのちのたまをカジリガメに取られたため、耐久不安をカバーするきあいのタスキを装備。しねんのずつきはドヒドイデに撃ちます。ドヒドイデはエースバーンを止められる数少ないポケモンの一匹ですが、しねんのずつき、エレキボールの存在により必ずしも安定しないというのがこのポケモンの恐ろしさを表しています。
・ポリゴン2(努力値HB)
その圧倒的な堅さと、じこさいせいの使い手として5世代から恐れられてきた耐久ポケモン。
しんかのきせきを持つことにより、ぼうぎょ・とくぼうともに破格の数値を誇り、一致弱点であっても一撃で落とされることはまずありません。とくこうも以外と高く、ポリゴン2に確定2発をとれない相手に繰り出し、追加効果の優秀なトライアタックやほうでんで負担をかけていきます。
特性はいかく等をコピーできるトレース。ダウンロード、アナライズも十分実用的です。ダウンロードは最近対策(BDの数値が同じ場合、努力値をDに4振りする)が広まってきたと感じます。
・ドラパルト(努力値AS)
先発要員。今作の600族。ストーリーではダンデの手持ちとして登場しました。
すばやさが非常に高く、スカーフを除くと環境最速のポケモンと言えます。すばやさ上昇の正確であれば、えらがみでなにもかも破壊してくるスカーフウオノラゴンの上から攻撃できます。
補助技も優秀で、ひかりのかべや、鬼火、バトンタッチ等起点作成もこなせます。今回は、みがわり+おにびで耐久ポケモンや物理ポケモンを流せる構成になっています。
努力値はASですが、ドラゴンアローと、ゴースト技はシャドーダイブではなくたたりめを採用しています。物理受けと対峙することが多いこと、やけど状態ではシャドーダイブと遜色ない火力がでることが理由です。
【選出】
・基本選出
ゴリランダー+ニョロトノ+カジリガメ
半分以上はこの選出でした。
初手にゴリランダーを繰り出し、一発攻撃を耐えそうであればとりあえずはたきおとすかグラススライダーを打ちます。
ゴリランダーが落とされそうになったところでニョロトノを投げ、脱出ボタンが発動しすぐさまカジリガメと交代、上から攻撃して全抜きを狙います。
雨ターンが切れたら、再びニョロトノを繰り出してカジリカメのお膳立てを行います。勝つにせよ負けるにせよ、2サイクルで勝負がつくことがほとんどです。
ゴリランダーは初手にダイジェットを撃ってくる相手(エースバーン、トゲキッス、ギャラドス)と不幸にも対面してしまうことが多いですが、ニョロトノ交代→カジリガメダイロックで問題なく処理できます。この場合、相手のエースを処理し、かつこちらはダイマックス状態のカジリがメが残っているため、有利に試合を進めることができます。
・裏選出
ドラパルト+エースバーン+ゴリランダーORポリゴン2
カジリカメが突破できない相手(ゴリランダー、れんげきウーラオス)がいる場合の選出。この場合、ダイマックスはエースバーンに切ることが多いです。エースバーンをいかに通すかという展開になってきます。
ドラパルトは物理アタッカーと対面したときはおにび、耐久ポケモンと対面したときはみがわりから入ります。
エースバーンは火力アップアイテムを持っていないので火力不足です。たつじんのおび等のアイテムを持たせた方がいいかもしれません。
【苦手な相手】
・ゴリランダー
カジリカメはグラススライダーが4倍弱点のため、たとえダイマックスしていたとしてもどうにもなりません。ゴリランダーがいた瞬間に裏選出が確定します。このポケモンの存在が、カジリカメが使用率でキングドラに水をあけられている一因と言えるでしょう。
裏を返せば、ゴリランダーがいればまず選出されるため、エースバーンの起点にできます。
・ウーラオス(れんげき)
追加DLで初登場した順伝説。みず・いわの両方を半減します。選出段階でいちげきとの見分けがつけばいいのですが、残念ながら見分ける方法はなく、リザードン検定ならぬウーラオス検定を強要されます。
【おわりに】
雨パを使ってみたい方の参考になれば幸いです。カジリガメはダイジェットを撃つポケモンに切り返すことが得意で、ゴリランダーさえどうにかすればかなり楽しいポケモンだと思います。